昨日は釜石の高校生による防災・震災伝承活動グループ「夢団〜未来へつなげるONE TEAM〜」の全体会
 
新1年生向けの説明会の効果もあってか、新メンバーがどしどし集まって、1年生だけでまさかの20名超え✨
語り部活動に興味があるって子もいたし、新しいグループもできそうだし、先輩たちが積み重ねてきた学びや経験を、しっかりと受け継ぎながら、自分たちの色も加えてさらに良い活動にしていこうとする姿が本当に頼もしい限りです。
 
特に新1年生は、東日本大震災当時は1〜2歳。
“震災の記憶がない世代”が、どうやって記憶を継承し、未来の命を守る力につなげていくのか――
この取り組みそのものが、とても大切な「問い」でもあります。
 
守田さんが送ってくれた月餅はすぐに完売しました!いつも横浜から応援ありがとうございます!
 
 
今日は釜石シーウェイブスRFCのホーム戦に合わせた震災伝承活動!
冷たい風が吹く中、シーウェイブスの試合結果はちょっと残念だったけど、2人の語り部がしっかりがんばってくれました✨
 
語りが終わったあとは、聞いてくれた方とちょっと立ち話をしたりして・・・
「2018年のスタジアムのこけら落としから何度も来てるよ〜」っていう東京のラグビーファンの方や、「震災後にボランティアで来てたんだ」って方、「当時の学校の様子、覚えてるよ」って方もいて。
 
ラグビーを観に来たら、高校生が活動をしている姿を見て、一瞬でも”防災”について考えるきっかけになる。
まさに“フェーズフリー防災”って、すぐに効果が見えるものじゃないけど、だからこそ、こうやって地道に続けていくことがやっぱり大事!
 
 
ご縁あって、輪島市と能登町の小学校に「トラのキーホルダー」をお届けしてきました!
トラは「一日に千里行って千里帰る」と言われていて、釜石では漁業の安全を願う郷土芸能「虎舞」が伝えられています。
そんなトラにあやかって、「新一年生も元気に家に帰ってきてほしい」という願いを込めて作られたキーホルダー。
もともとは、釜石市内で当時仮設住宅に住んでいたお母さんたちが、集会所に集まって始めた手作りの取り組み。今も想いを込めて作り続けてくれています✨
直接届けに行けない距離だからこそ、間をつなぐ役割をさせてもらえたこと、本当にありがたいなと感じています。

【能登の新入学児童に祝福とエール 通学のお守りに! 釜石から「トラキーホルダー」プレゼント[釜石新聞NewS]】
https://en-trance.jp/news/kamaishishinbun-news/43936.html

 

※さんつなの能登半島地震ならびに奥能登豪雨災害の被災地支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。

『震災の経験がつなぐ未来—循環する防災の意識と学び』

2025.3.31
さんつな 代表 伊藤 聡

釜石で防災や震災伝承活動を行う高校生グループ「夢団」のメンバー6名とともに、能登半島地震や奥能登豪雨で大きな被害を受けた地域を訪れた。

きっかけは能登の支援活動を通して知り合った、とある元教員との出会い。
2011年の東日本大震災の報道を通じて「津波てんでんこ」や、学校の管理下にあった小中学生全員が無事に避難した「釜石の出来後」などの防災教育の成果を知ったことで、自身が務める中学校で、本格的な防災教育に取り組んだこと。そして、この取り組みが今回の能登半島地震でも一定の効果をもたらしたという事実を知ったこと。

私自身も、3.11当日は海に程近い旅館で働いており、津波に追われる様に逃げた裏山で一命を取り留めた。その際に津波の映像を撮影していたこともあり、語り部としての活動を現在も続けている。
「山の中にとどまるか?それとも山を下りて、旅館の4階へ向かうか?」
語り部として話をする際は、必ず聞き手が自分で考える場面を設けている。突如として訪れる自然災害では、瞬時にさまざまな選択を迫られるため、その重要性を実感してもらうことが目的だ。この14年間、 “未来のいのちを守る”ために、そうした語りを続けてきたことである。
しかし、自分の経験を伝えることが、誰かの役に立っていると実感する機会はこれまで一度もなかった。ところが、2024年2月からRQ能登のサポート役のコーディネーターとして関わる中で、3.11の経験が能登で活かされたという出来事に直面し、大きな高揚感を覚えた。

釜石の高校生による防災・震災伝承活動グループ「夢団〜未来へつなげるONE TEAM〜」のメンバーは、東日本大震災当時、まだ2〜3歳で、当時の記憶を持つ者はごく限られている。
このグループが生まれたきっかけは、ラグビーW杯2019の会場の一つに選出された釜石の「鵜住居復興スタジアム」で語り部や“津波伝承うちわ”の配布といった伝承活動を行ったこと。
“震災の記憶が残る最後の世代“というキーワードのもと、コロナ禍の影響で思うように活動が出来ない中でも、高校生らしい取り組みを続けてきた夢団も、”記憶のない世代“が大半を占める世代となっている。
記憶がなくともできる活動はある。実際、語り部として活動している高校生の多くは震災の記憶を持たないが、自身の経験や学びをもとに語っていたり、直接的な震災の経験のある人から聞き取ったことを語り継いだりと、それぞれ工夫しながら語り部活動を行っている姿を、尊さを強く感じながらサポートをしている。
一方で、防災意識の低下を感じることもある。震災から年月が経つにつれ、意識高く活動に参加する高校生の数は減少している。

「能登の経験を逆輸入できないだろうか?」そう考えた。釜石の出来事をきっかけとして始まった能登の防災教育に触れることで、釜石の高校生の防災意識の向上が見込めるのではないか。連れて行ける人数には限りがあるが、そのメンバーから次世代へと伝播させることで、意識の底上げにつながるのではないか。

そうした思いのもと、4泊5日の被災地支援活動と被害状況の視察を実施した。
訪問したのは、奥能登地域の能登町。特に町立小木中学校の防災活動は素晴らしく、防災甲子園で大賞を受賞した実績もある。受賞当時の校長である大句わか子氏に、事前のオンライン研修の講師と、小木地区の案内をお願いした。
残念ながら小木中学校は2024年度で休校となるが、私たちは2学年の授業にお邪魔させていただき、同校の取り組みを紹介していただいた。また、お互いの防災に関する考えを交換し合う時間を持った。
翌日は地震と津波の被害が甚大だった白丸地区を訪問。住民の方々の協力により、現地を案内していただいた。残念ながら一名の住民が倒壊した家屋内で犠牲となったが、多くの住民が3.11の教訓を活かし、協力しながら高台へ避難したことで命を守ることができたという。

そのほか、珠洲市の商店街や津波被害の大きかった地域、公費解体が急ピッチで進められている地域などを視察し、最終日には輪島市門前町で支援活動を行うRQ能登のボランティア活動に参加した。

夢団の高校生たちは、消化しきれないほど多くの経験を積んだ。今後、活動報告会や動画による発信を予定しており、その中で彼らが何を感じ、何を学んだのかが明らかになっていくだろう。
「 “被災”というもののリアルを感じられた」「(記憶はないが)3.11と重ねて被害状況を知ることができた」「私たちの地域も、こういった方々(ボランティア)に支えられて今がある」
そんな言葉の一つひとつに、彼らの確かな成長がにじんでいる。
震災の経験や学びが、世代や地域を超えて循環し、新たな防災の意識を生み出していく。このつながりをさらに広げていくために、今後も能登の支援を続けながら、夢団の活動を支えていきたい。

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本事業は、「内閣府 ボラGO」「大和証券財団」「Tri4Japan」の支援によって実施されました。

また、さんつなの能登半島地震ならびに奥能登豪雨災害の被災地支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。

今年も、鎌倉をベースに防災活動をしているGenkaiのみんなが釜石に来てくれました!
 
今回は、釜石の防災・震災伝承活動グループ「夢団」との同世代交流&合同研修。
zoomでは何度も顔を合わせてるメンバーもいるけど、やっぱり一緒にまちを歩いて、海を見て、語り合う時間は特別✨
 
改めて感じたのは、防災って「命を大切に思える心」を育てることが原点なんだなってこと。
避難の方法や備えを学ぶだけじゃなく、「誰かを大切に思う心」があるからこそ、自分の行動が変わる。
 
今回の交流で、お互いに「大切だと思える存在」が増えたことが最大の収穫!
 
 
【夢団 in 能登・4日目】
門前町に移動し、RQ能登のボランティア活動に参加!
活動内容は、被災したお宅の片付けや、生きがいづくりを目的とした畑のお手伝いなど、多岐にわたり、個人的には、釜石の高校生がRQの活動に参加できたことが本当に嬉しかった!
 
高校生たちからも・・・
「初めて災害ボランティアに関われた」
「ボランティアの皆さんの団結力や、住民の方々との強いつながりを感じた」
「作業では他の人とリズムを合わせることの大切さや難しさを実感した」
「RQが大切にしている心得を聞き、支援する側の心持ちについて考えたことがなかったことに気づいた」
 
東北の震災当時、メンバーはまだ幼くって記憶も限られています。それでも今回の経験を通じて、私たちの地域もこういった方々に支えられて今がある、ということを感じてもらえたと思います。
 
いずれこのメンバーも釜石を巣立っていきますが、もしどこかで災害が発生したとき、この経験がきっと活かされるはず。関わってくださったRQメンバーの皆さん、本当にありがとうございました!
 
※さんつなの能登半島地震支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。
 
【夢団 in 能登・3日目】
地元の方に案内していただき、まちの様子を見て回りました。
 
メディアではネガティブな情報が目につきがちですが、実は東日本大震災の経験が活かされていることを知る機会にもなりました。
大きな揺れを感じたとき、すぐに高台へ逃げるという行動。これは「当たり前のようで、当たり前にできない行動」ですが、「東北の津波のイメージがあったからこそ逃げる選択をした」というお話を聞き、まさに東北の経験が命を守る行動につながったことを実感しました。
 
また、この地域はもともとコミュニティのつながりが強く、避難所の運営も住民同士で臨機応変に対応できていたそうです。支援を待つだけでなく、自分たちで工夫しながら生活を支え合っていたというお話が印象的でした。
 
被災地を訪れることで、震災の厳しさだけでなく、地域の力や学びの継承が確かに活かされていることを実感できました。
 
 
※さんつなの能登半島地震支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。

【夢団 in 能登・2日目】

釜石の高校生による防災・伝承活動グループ「夢団」のメンバーを連れて能登に来ています!

2日目の午前中は、小木中学校の3時間目の授業にお邪魔して、防災についての交流を実施しました✨
小木中の皆さんからは、地域と連携した避難訓練の工夫や、能登半島地震での避難所対応の実例を紹介してもらいました。普段の学びが実際の避難生活で役だったという点がとても印象的でした!
 
夢団のメンバーからも、日頃の活動の紹介を行いつつ、避難所生活のことや、震災の時どんなことを考えた?など、お互いに経験や気づきを共有し、防災について深く考える時間になりました。
 
未来の防災につながる時間に感謝です!
 
※さんつなの能登半島地震支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。
 
いのちをつなぐ未来館を訪れた方が、「防災小説」を読んで興味を持ち、「送ってほしい!」と昨日ご連絡があったとのこと✨
さっそく1部作成し、本日青森へ発送しました!
 
高校生たちの防災の取り組みに興味を持ってくださって本当に感謝!どんなふうに受け取ってもらえるのか楽しみです!
ちょいとやることがあったんで、今回は3日間と短めでしたが、14回目の能登支援に行ってきました!
 
すでに岩手県まで戻っていて、現在はJR釜石線の車中。
今回は車じゃなくって、空路&新幹線での移動。数日後にはまた能登入りするんで、その仕込みも兼ねてました!
 
写真は、軽トラックに積み込み作業を行う常連ボランティアさんたち✨
いつもカメラ目線されちゃうんで、今回は真後ろから撮ったやつ!!
 
今朝起きたら綺麗な虹が出ていたのと、初めての能登空港✨
 
※さんつなの能登半島地震支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。
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