2022/2/18
一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校の解散ならびに任意団体移行について
さて、一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校は、令和4年1月17日開催の臨時総会において、下記の通り法人としては解散することを決議いたしましたので、お知らせいたします。
法人解散の理由として、
・コロナ禍以降の経営不振
・委託事業等の期間途中での打ち切りによる影響
などがあげられます。
一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校は、東日本大震災が発生した直後の2011年3月から、釜石市北部の鵜住居川流域においてボランティアコーディネートを中心とした被災地支援活動を開始し、釜石生まれの伊藤・柏﨑の2名で「三陸ひとつなぎ自然学校」を設立しました。(2013年5月に一般社団法人化)
2012年1月には、鵜住居小学校と栗林小学校の各学区内に建設された仮設団地において、独自で放課後子ども教室をスタートさせ、その数年後には市の委託事業として活動を継続してきました。
2013年には、かまっこまつりがスタート、2014年には高校生の地域活動や探求活動をサポートするプロジェクトもスタートしました。
また、2015年には地域の皆さんにご協力いただきながら、栗林地区にはくりりんのもり、根浜地区にはコミもりも完成しました。
2016年に発生した熊本地震の支援活動、2018年の北海道胆振地震の支援活動にも子どもたちと共に取り組みました。
さらに、2019年にはクラウドファンディングにも初挑戦し、子どもたちの第3の居場所づくりを本格化させました。
2020年には、官民学の連携事業として県立釜石高校内で高校生の放課後の居場所としての774プロジェクトも開始、
また、2021年には盛岡市の学習塾SoRaと連携しながら、子どもの非認知能力(自尊心・意欲・共感等)と認知能力を共に底上げすることによる、都市と地方の体験格差の是正へもチャレンジしています。
交流事業については、地域の皆様のご協力の元、2015年に「かまとら~TRY!KAMAISHI釜石のお宝&鉄人発掘博覧会」を実施し、それが2016年にはMeetup Kamaishiへと進化し、釜石市のオープンシティ戦略の中核を担う事業となり、現在は検討段階から参画させていただいた釜石版観光DMO法人へと引き継がれています。
これまで、若者が地域と関わる様々な活動を通して、愛着を持つこと、未来を生き抜くチカラを高めながら担い手として育つことを目指して活動してまいりました。「人と人をつなぐ」を軸にした「さんつな」の活動に参加した人数はのべ10,000人に届きました。
この11年間、地元地域はもちろん、県内外の多くの皆さまよりご支援、ご協力をいただきました。また、様々な事業に参加してくれた若者・子どもたちにも感謝の気持ちでいっぱいです。
団体設立当初「震災10年はやりきろう!」と決めて駆け抜けてきて、一定の役割は果たせたかもしれませんが、まだまだ道半ばである気持ちが強いのが正直なところです。苦しい決断をせざるを得ない状況へと至りましたことをご報告しつつ、新たに任意団体「さんつな」としてスタートすることをあわせて報告いたします。
なお、関係機関の決定により生じた事項につきましては、現在調査中ですので然るべきタイミングで改めてご報告いたします。
2022年2月18日
一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校