HAPPIECE COFFEE
岩鼻 伸介さん
岩鼻伸介さんはキッチンカーで「ハピスコーヒー」を届けています。
「ハピス」とは、happy(しあわせ)とpiece(ひとかけら)の造語です。
岩鼻さんがキッチンカーを始めたのは、震災後の秋。
実家も被災していて、ひと段落した頃に始めたのだそうです。
元々は経営コンサルタントとして、東京で働いていました。
経済も出来てきている時期に無料でコーヒーを配ると、誰かの売り上げを奪ってしまう。
しかし、自分はお金をとるということをしたくない。
そこで目を付けたのが移動図書館。
一緒に活動し、まずは、本を借りてくれたひとたちにコーヒーを提供しはじめました。
本に興味がない人も仮設からでてきてくれました。
仮設に閉じこもってしまう人が多かったため、少しでもそういう人たちが外にでるきっかけをつくりたい。
そして、コーヒーを飲んでいる間だけでも、リラックスしてほしい。
中には泣きながらコーヒーを飲んでくれる人もいたそうです。
次第に、
「仮設にはいつ来てくれるの?」
「どこにいるの?飲みたいけど、見つけるのが大変。」
そのように言われることが増えたといいます。
ハピスコーヒーのファンは増え続けています。
そのため、常駐できる場所も整えました。
次の目標は固定店舗とキッチンカーの運営。
「しあわせのひとかけらをあなたに」
そんな思いでコーヒーを注ぐ岩鼻さんがいます。
HAPPIECE COFFEE