» 防災教育のブログ記事

フィールドワークの受け入れや能登の支援で現地入りしていたこともあって、今日は3週間ぶりのゼミでした!
 
今回は、一級建築士の宮崎さんにリモートでお話をいただきました。
建物火災×防災をテーマに取り組むチームで、専門性の高い内容になりそうだったので、早々にご協力いただけて本当に感謝です!
毎年、建築関係のテーマを選ぶ生徒は一定数いるんですが、法整備が先行して進んでいる分野でもあるので、高校生のアイディアがすでに社会で取り組まれていることと重なり、途中で高い壁にぶち当たることもしばしば。
そんな中で、業界の現状について幅広く教えていただき、初動の段階で大事な情報をたくさん得られたと思います!
 
ソフト的な取り組みと組み合わせれば無限の可能性も広がるんで、2人のこれからの探求がどう進んでいくか、楽しみです!
 
今日は、釜石高校1年生のフィールドワーク受け入れと、関東学院大学の講義のダブルヘッダー!
 
準備は大変だけど、これまでの活動や自分自身の行動を改めて整理できるいい機会をいただけて感謝✨
それに、若者たちの生の反応から学ばせてもらうことも多いんで、本当に貴重な時間だといつも感じながらお話をさせてもらってます!
 
高校でも大学でも、授業の一環で取り組むなら、自分の「興味があること」にチャレンジするか「興味がないこと」にただ時間を使うかと問われたら、絶対に前者の方がいいはず。
 
限られた“学生の時間”、せっかくなら後から「やってよかった」と思えるような、そんな時間にしてほしいと思います😊
 
いつも能登で一緒に活動してるメンバーが東北まで来てくれました!
 
特に仲良し同年代のいわーなとは、5/3から3日間フルコミットでアテンド。大熊未来塾の活動にも一緒に参加させてもらって、自分自身もすごく学びの多い時間になりました!
 
初日は山火事の被害が大きかった大船渡でボランティア活動、2日目は釜石や岩手を巡って震災当時のお話や観光を、3日目は大熊まで移動して遺留品の捜索ボランティアや、代表の木村さんに現地を案内いただきました!
 
さらに、女子旅3人組も釜石まで来てくれたんで、自分の震災の経験をお話ししたり、石巻まで移動して夜の街へ繰り出したり…!
自分にとっても、学びも含めてとても充実したGWに感謝です!
 
 
今年も釜石高校の探究学習(ゼミ活動)がスタートしています!
 
今年から「防災」と「教育」がひとつのゼミにまとまり、例年より少しにぎやかなスタートになりました✨多様な視点を持つ高校生たちと一緒に学べるのが本当に刺激的で、こちらも毎週楽しみにしています!
 
2月の報告会に向けて、これから毎週取り組んでいく訳ですが、とりわけ序盤の「問い」や「テーマ」をじっくり深めるところが本当に大事なんで、自分も楽しみながらしっかりサポートしていきます!
 
 

赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ) 助成ならびにご寄付の御礼

このたびは、あたたかいご支援をありがとうございました。皆さまからの寄付を原動力に、私たちは能登半島地震と奥能登豪雨の被災地である輪島市門前町を中心に、延べ161日間の支援活動を実施することができました。

現地では、豪雨による土砂災害も重なり、家屋や暮らしに大きな被害を受けた方々が今もなお困難な状況に置かれています。私たちは、そうした方々に寄り添いながら、支援ニーズの調整やボランティア活動のコーディネート、さらには震災の経験を未来へつなげる取り組みにも力を入れてきました。

特に印象的だったのは、東日本大震災の被災地・釜石から、震災伝承に取り組む高校生たちが能登を訪れ、同世代と交流しながら支援活動に参加してくれたことです。また、仮設団地で始まり今も続いている「トラのキーホルダー」を、能登の子どもたちに届ける取り組みも実現できました。被災地同士が手を取り合い、希望を分かち合う姿に、支援の本質を見た気がします。

皆さまのご寄付が、こうした取り組みを可能にしてくださいました。これからも支援が必要な場所に、必要な人の元に、想いと行動を届けていきます。あらためて心より御礼申し上げます。

 

さんつな 代表 伊藤 聡

昨日は釜石の高校生による防災・震災伝承活動グループ「夢団〜未来へつなげるONE TEAM〜」の全体会
 
新1年生向けの説明会の効果もあってか、新メンバーがどしどし集まって、1年生だけでまさかの20名超え✨
語り部活動に興味があるって子もいたし、新しいグループもできそうだし、先輩たちが積み重ねてきた学びや経験を、しっかりと受け継ぎながら、自分たちの色も加えてさらに良い活動にしていこうとする姿が本当に頼もしい限りです。
 
特に新1年生は、東日本大震災当時は1〜2歳。
“震災の記憶がない世代”が、どうやって記憶を継承し、未来の命を守る力につなげていくのか――
この取り組みそのものが、とても大切な「問い」でもあります。
 
守田さんが送ってくれた月餅はすぐに完売しました!いつも横浜から応援ありがとうございます!
 
 
今日は釜石シーウェイブスRFCのホーム戦に合わせた震災伝承活動!
冷たい風が吹く中、シーウェイブスの試合結果はちょっと残念だったけど、2人の語り部がしっかりがんばってくれました✨
 
語りが終わったあとは、聞いてくれた方とちょっと立ち話をしたりして・・・
「2018年のスタジアムのこけら落としから何度も来てるよ〜」っていう東京のラグビーファンの方や、「震災後にボランティアで来てたんだ」って方、「当時の学校の様子、覚えてるよ」って方もいて。
 
ラグビーを観に来たら、高校生が活動をしている姿を見て、一瞬でも”防災”について考えるきっかけになる。
まさに“フェーズフリー防災”って、すぐに効果が見えるものじゃないけど、だからこそ、こうやって地道に続けていくことがやっぱり大事!
 
 

『震災の経験がつなぐ未来—循環する防災の意識と学び』

2025.3.31
さんつな 代表 伊藤 聡

釜石で防災や震災伝承活動を行う高校生グループ「夢団」のメンバー6名とともに、能登半島地震や奥能登豪雨で大きな被害を受けた地域を訪れた。

きっかけは能登の支援活動を通して知り合った、とある元教員との出会い。
2011年の東日本大震災の報道を通じて「津波てんでんこ」や、学校の管理下にあった小中学生全員が無事に避難した「釜石の出来後」などの防災教育の成果を知ったことで、自身が務める中学校で、本格的な防災教育に取り組んだこと。そして、この取り組みが今回の能登半島地震でも一定の効果をもたらしたという事実を知ったこと。

私自身も、3.11当日は海に程近い旅館で働いており、津波に追われる様に逃げた裏山で一命を取り留めた。その際に津波の映像を撮影していたこともあり、語り部としての活動を現在も続けている。
「山の中にとどまるか?それとも山を下りて、旅館の4階へ向かうか?」
語り部として話をする際は、必ず聞き手が自分で考える場面を設けている。突如として訪れる自然災害では、瞬時にさまざまな選択を迫られるため、その重要性を実感してもらうことが目的だ。この14年間、 “未来のいのちを守る”ために、そうした語りを続けてきたことである。
しかし、自分の経験を伝えることが、誰かの役に立っていると実感する機会はこれまで一度もなかった。ところが、2024年2月からRQ能登のサポート役のコーディネーターとして関わる中で、3.11の経験が能登で活かされたという出来事に直面し、大きな高揚感を覚えた。

釜石の高校生による防災・震災伝承活動グループ「夢団〜未来へつなげるONE TEAM〜」のメンバーは、東日本大震災当時、まだ2〜3歳で、当時の記憶を持つ者はごく限られている。
このグループが生まれたきっかけは、ラグビーW杯2019の会場の一つに選出された釜石の「鵜住居復興スタジアム」で語り部や“津波伝承うちわ”の配布といった伝承活動を行ったこと。
“震災の記憶が残る最後の世代“というキーワードのもと、コロナ禍の影響で思うように活動が出来ない中でも、高校生らしい取り組みを続けてきた夢団も、”記憶のない世代“が大半を占める世代となっている。
記憶がなくともできる活動はある。実際、語り部として活動している高校生の多くは震災の記憶を持たないが、自身の経験や学びをもとに語っていたり、直接的な震災の経験のある人から聞き取ったことを語り継いだりと、それぞれ工夫しながら語り部活動を行っている姿を、尊さを強く感じながらサポートをしている。
一方で、防災意識の低下を感じることもある。震災から年月が経つにつれ、意識高く活動に参加する高校生の数は減少している。

「能登の経験を逆輸入できないだろうか?」そう考えた。釜石の出来事をきっかけとして始まった能登の防災教育に触れることで、釜石の高校生の防災意識の向上が見込めるのではないか。連れて行ける人数には限りがあるが、そのメンバーから次世代へと伝播させることで、意識の底上げにつながるのではないか。

そうした思いのもと、4泊5日の被災地支援活動と被害状況の視察を実施した。
訪問したのは、奥能登地域の能登町。特に町立小木中学校の防災活動は素晴らしく、防災甲子園で大賞を受賞した実績もある。受賞当時の校長である大句わか子氏に、事前のオンライン研修の講師と、小木地区の案内をお願いした。
残念ながら小木中学校は2024年度で休校となるが、私たちは2学年の授業にお邪魔させていただき、同校の取り組みを紹介していただいた。また、お互いの防災に関する考えを交換し合う時間を持った。
翌日は地震と津波の被害が甚大だった白丸地区を訪問。住民の方々の協力により、現地を案内していただいた。残念ながら一名の住民が倒壊した家屋内で犠牲となったが、多くの住民が3.11の教訓を活かし、協力しながら高台へ避難したことで命を守ることができたという。

そのほか、珠洲市の商店街や津波被害の大きかった地域、公費解体が急ピッチで進められている地域などを視察し、最終日には輪島市門前町で支援活動を行うRQ能登のボランティア活動に参加した。

夢団の高校生たちは、消化しきれないほど多くの経験を積んだ。今後、活動報告会や動画による発信を予定しており、その中で彼らが何を感じ、何を学んだのかが明らかになっていくだろう。
「 “被災”というもののリアルを感じられた」「(記憶はないが)3.11と重ねて被害状況を知ることができた」「私たちの地域も、こういった方々(ボランティア)に支えられて今がある」
そんな言葉の一つひとつに、彼らの確かな成長がにじんでいる。
震災の経験や学びが、世代や地域を超えて循環し、新たな防災の意識を生み出していく。このつながりをさらに広げていくために、今後も能登の支援を続けながら、夢団の活動を支えていきたい。

———-

本事業は、「内閣府 ボラGO」「大和証券財団」「Tri4Japan」の支援によって実施されました。

また、さんつなの能登半島地震ならびに奥能登豪雨災害の被災地支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。

今年も、鎌倉をベースに防災活動をしているGenkaiのみんなが釜石に来てくれました!
 
今回は、釜石の防災・震災伝承活動グループ「夢団」との同世代交流&合同研修。
zoomでは何度も顔を合わせてるメンバーもいるけど、やっぱり一緒にまちを歩いて、海を見て、語り合う時間は特別✨
 
改めて感じたのは、防災って「命を大切に思える心」を育てることが原点なんだなってこと。
避難の方法や備えを学ぶだけじゃなく、「誰かを大切に思う心」があるからこそ、自分の行動が変わる。
 
今回の交流で、お互いに「大切だと思える存在」が増えたことが最大の収穫!
 
 
【夢団 in 能登・4日目】
門前町に移動し、RQ能登のボランティア活動に参加!
活動内容は、被災したお宅の片付けや、生きがいづくりを目的とした畑のお手伝いなど、多岐にわたり、個人的には、釜石の高校生がRQの活動に参加できたことが本当に嬉しかった!
 
高校生たちからも・・・
「初めて災害ボランティアに関われた」
「ボランティアの皆さんの団結力や、住民の方々との強いつながりを感じた」
「作業では他の人とリズムを合わせることの大切さや難しさを実感した」
「RQが大切にしている心得を聞き、支援する側の心持ちについて考えたことがなかったことに気づいた」
 
東北の震災当時、メンバーはまだ幼くって記憶も限られています。それでも今回の経験を通じて、私たちの地域もこういった方々に支えられて今がある、ということを感じてもらえたと思います。
 
いずれこのメンバーも釜石を巣立っていきますが、もしどこかで災害が発生したとき、この経験がきっと活かされるはず。関わってくださったRQメンバーの皆さん、本当にありがとうございました!
 
※さんつなの能登半島地震支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。
 
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最近のコメント