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昨日の午前中は、県の総合防災訓練に合わせた「災害ボランティアセンター設置訓練」でした。自分も運営スタッフとして参加し、班別オリエンテーションのロープレを担当させてもらいました!
ニーズ受付、ボランティア受付&マッチングなど、各シーンに分かれてのロープレ。
 
有事には待ったなしで全てが動きます。だからこそ、地味でもこうした平時のトレーニングが本当に大切です。
2019年の台風被害の際、釜石は発災翌日に災ボラを立ち上げ、つながりのある団体や個人など多様な連携を活かして対応しました✨
 
それと今回の訓練には、災害ボランティア役として、夢団の高校生も参加してくれました!
運営の裏側を見る機会は少ないので、彼らにとっても良い経験になったはず。
実際に災害が起きてしまった際は、この経験がきっと大きな力になると信じています!
 
今日は、釜石社協さんからいつもお声がけいただき、災害ボランティアセンターの連携ミーティングで意見交換してきました✨
 
三者連携の重要性が中心的な話題だったかなと。。。
災ボラを社協さんだけで運営するのは限界がある訳なんで、平時から“中身のある”連携体制をどう構築していくかが、本当に大事!
そうなってくると、災害中間支援組織の役割が、ますます重要になってくることを改めて感じたという感想と、今後の行動へ!
 
 
先週の土曜日は、陸中海岸青少年の家主催の「ワンデイ親子キャンプ」へ✨
 
今回は一般社団法人 72時間サバイバル教育協会のwaterプログラムを、親子で楽しめるようにアレンジして実施しました!
低学年の子も多かったので、どんなもんかと少し心配でしたが、みんな夢中にチャレンジしてくれて本当に良かった!
 
いざという時は限られた環境の中で自分で考えて行動しなきゃなくなるんで、そこに少しでもつながってくれたらいいかな〜
何より親子で協力して工夫する姿がほんとステキでした✨
 
そしてこの日は、うみと私とのダンも一緒だったし、防災食のコンテンツを夢団が新レシピで担当したりと、とっても充実した日でした!
 
 
ちょっと前の活動報告ですが、盛岡市ボランティア連絡協議会さん主催の災害ボランティア研修で、講師を務めさせていただきました!
 
今回のメインコンテンツは、高校生の防災活動グループ「夢団」!
防災食のアレンジレシピを、参加者の皆さんと一緒に作る体験会を行いました✨
 
その合間に、自分の災害支援の経験や「72時間サバイバル」のコンテンツを入れ込む形で、研修全体をコーディネート。
とても好評で、参加者の皆さんにも喜んでいただけたようで何よりです!
 
最近は夢団とのコラボ依頼をいただくことも増えてきましたが、高校生たちにとって、自分たちの活動を披露する場はモチベーションアップになるし、フィードバックをいただくことで更に精度が上がったりするんで、素敵な機会をいただけてることに本当に感謝です!
 
 
昨日は、岩手大学教育学部で、毎年一コマだけいただいている講義の日✨
 
大半が小・中学校の教員を目指す学生さんたちで、その前で、夢団の高校生にも“講師側”として登壇してもらいました!
 
実際に教員として現場に立つ前に、地域と連携することの大切さや、生徒の自主的な活動を見守る意義を、等身大の高校生の姿から感じてほしくて、そんな想いから、ここ数年はこのスタイルを続けています。
 
なにより高校生にとっても、自分たちの経験や思いを大学生に向けて言葉にすることは、大きな学びの機会になりますしね😊
 
そして、「強制的に共通体験ができる」学校現場での防災の取り組みは割と重要ですので、ぜひその点も理解したうえで教員になってほしいという思いも込めて✨
 
さらに、災害支援の分野でも、三陸や岩手から活躍する人材が育っていくことを願って!
 
MCL盛岡医療福祉スポーツ専門学校の災害研修を受け入れさせていただきました!
 
今回は、社会福祉協議会への就職を希望する学生さんが多いとのことで、将来的に「災害ボランティアセンター」や「避難所運営」に関わることを見据えた内容に仕立てました
 
座学では対話のシーンを多めに取り入れ、他者の考えや視点も受け止めることを意識✨
体験では、いざという時に「やったことがある」が自信につながるよう、基本的なことを中心に構成しました!
 
また、能登半島の支援現場の現状についても、とても関心を持って熱心に聞いてくれました!
 
現地では今も継続的な支援が求められており、活動を続けていくためには皆さまからのご協力が欠かせません。
 
「自分も何か力になれたら」と思ってくださった方は、ぜひ活動支援金という形での応援をお願いいたします。
 
一緒に“未来につなぐ支援”を広げていきましょう!
 
★「さんつな」への活動支援金のご協力はこちらから
 

『震災の経験がつなぐ未来—循環する防災の意識と学び』

2025.3.31
さんつな 代表 伊藤 聡

釜石で防災や震災伝承活動を行う高校生グループ「夢団」のメンバー6名とともに、能登半島地震や奥能登豪雨で大きな被害を受けた地域を訪れた。

きっかけは能登の支援活動を通して知り合った、とある元教員との出会い。
2011年の東日本大震災の報道を通じて「津波てんでんこ」や、学校の管理下にあった小中学生全員が無事に避難した「釜石の出来後」などの防災教育の成果を知ったことで、自身が務める中学校で、本格的な防災教育に取り組んだこと。そして、この取り組みが今回の能登半島地震でも一定の効果をもたらしたという事実を知ったこと。

私自身も、3.11当日は海に程近い旅館で働いており、津波に追われる様に逃げた裏山で一命を取り留めた。その際に津波の映像を撮影していたこともあり、語り部としての活動を現在も続けている。
「山の中にとどまるか?それとも山を下りて、旅館の4階へ向かうか?」
語り部として話をする際は、必ず聞き手が自分で考える場面を設けている。突如として訪れる自然災害では、瞬時にさまざまな選択を迫られるため、その重要性を実感してもらうことが目的だ。この14年間、 “未来のいのちを守る”ために、そうした語りを続けてきたことである。
しかし、自分の経験を伝えることが、誰かの役に立っていると実感する機会はこれまで一度もなかった。ところが、2024年2月からRQ能登のサポート役のコーディネーターとして関わる中で、3.11の経験が能登で活かされたという出来事に直面し、大きな高揚感を覚えた。

釜石の高校生による防災・震災伝承活動グループ「夢団〜未来へつなげるONE TEAM〜」のメンバーは、東日本大震災当時、まだ2〜3歳で、当時の記憶を持つ者はごく限られている。
このグループが生まれたきっかけは、ラグビーW杯2019の会場の一つに選出された釜石の「鵜住居復興スタジアム」で語り部や“津波伝承うちわ”の配布といった伝承活動を行ったこと。
“震災の記憶が残る最後の世代“というキーワードのもと、コロナ禍の影響で思うように活動が出来ない中でも、高校生らしい取り組みを続けてきた夢団も、”記憶のない世代“が大半を占める世代となっている。
記憶がなくともできる活動はある。実際、語り部として活動している高校生の多くは震災の記憶を持たないが、自身の経験や学びをもとに語っていたり、直接的な震災の経験のある人から聞き取ったことを語り継いだりと、それぞれ工夫しながら語り部活動を行っている姿を、尊さを強く感じながらサポートをしている。
一方で、防災意識の低下を感じることもある。震災から年月が経つにつれ、意識高く活動に参加する高校生の数は減少している。

「能登の経験を逆輸入できないだろうか?」そう考えた。釜石の出来事をきっかけとして始まった能登の防災教育に触れることで、釜石の高校生の防災意識の向上が見込めるのではないか。連れて行ける人数には限りがあるが、そのメンバーから次世代へと伝播させることで、意識の底上げにつながるのではないか。

そうした思いのもと、4泊5日の被災地支援活動と被害状況の視察を実施した。
訪問したのは、奥能登地域の能登町。特に町立小木中学校の防災活動は素晴らしく、防災甲子園で大賞を受賞した実績もある。受賞当時の校長である大句わか子氏に、事前のオンライン研修の講師と、小木地区の案内をお願いした。
残念ながら小木中学校は2024年度で休校となるが、私たちは2学年の授業にお邪魔させていただき、同校の取り組みを紹介していただいた。また、お互いの防災に関する考えを交換し合う時間を持った。
翌日は地震と津波の被害が甚大だった白丸地区を訪問。住民の方々の協力により、現地を案内していただいた。残念ながら一名の住民が倒壊した家屋内で犠牲となったが、多くの住民が3.11の教訓を活かし、協力しながら高台へ避難したことで命を守ることができたという。

そのほか、珠洲市の商店街や津波被害の大きかった地域、公費解体が急ピッチで進められている地域などを視察し、最終日には輪島市門前町で支援活動を行うRQ能登のボランティア活動に参加した。

夢団の高校生たちは、消化しきれないほど多くの経験を積んだ。今後、活動報告会や動画による発信を予定しており、その中で彼らが何を感じ、何を学んだのかが明らかになっていくだろう。
「 “被災”というもののリアルを感じられた」「(記憶はないが)3.11と重ねて被害状況を知ることができた」「私たちの地域も、こういった方々(ボランティア)に支えられて今がある」
そんな言葉の一つひとつに、彼らの確かな成長がにじんでいる。
震災の経験や学びが、世代や地域を超えて循環し、新たな防災の意識を生み出していく。このつながりをさらに広げていくために、今後も能登の支援を続けながら、夢団の活動を支えていきたい。

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本事業は、「内閣府 ボラGO」「大和証券財団」「Tri4Japan」の支援によって実施されました。

また、さんつなの能登半島地震ならびに奥能登豪雨災害の被災地支援活動は「赤い羽根共同募金 ボラサポ」の助成で実施しています。

昨日のトークセッションに参加してくれた、RQ能登の岩手チームのお二人!
2/16は岩手大学地域防災研究センターさん主催のトークセッションでお話しさせていただきます!!
 
 
 
 

 

今日はこちらの研修に参加。災害支援の第一線で活躍されている皆さんからお話しを聞く機会は貴重なんで感謝感謝!
平時にやるべきことはてんこ盛りですが、岩手にはこのネットワークがあること自体が価値ですね!
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