『復興=誇りを取り戻すこと』
先日、中越へ視察に行ってきました。
3日間の滞在中に印象に残ったのが「誇り」というフレーズ。
中越地震から9年が経過し、
今回お会いした方々は地域への誇りを取り戻し、
震災前よりもよくなった地域に誇りを持ちながら充実した生活をおくっています。

釜石のアイデンティティの一つとして「鉄」は欠かせない存在です。
いわて三陸ジオパークが認定され、橋野高炉跡がジオサイトとして登録されたり、
「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として2015年のユネスコ世界遺産登録を目指していたり、
釜石の「鉄」に対する注目度は今後一層増していくと思います。

「鉄」の話になると、ものづくりの歴史になりがちですが、
実は、豊かな自然環境や海と山との繋がりなどが密接に関わっているということは
あまり取り上げられて来ませんでした。
自然とともに養われてきた鉄づくりの技術や文化、
それと共に培われてきた暮らしは、実はとても価値の高いことだと感じています。

新しい日本の幕開けを支えた釜石の鉄づくりの様に
震災後の新たな暮らし方を提案できるいいチャンスが釜石にはあります。
これまでのハード整備に頼ったまちづくりではなく
自然と共生しながら、鉄づくりを支えた自然環境を活かし、守り繋ぐことで
地域の誇りを取り戻すきっかけとなることでしょう。

ちなみに橋野高炉跡でもソフトバンクの携帯電話が使える様になったそうですね。

 

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(伊藤)

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