» さんつなスタッフのつぶやきのブログ記事

オール電化の家も増え、家の中でさえ、火を間近に見る、感じることができない時代。

こういう時代だからこそ、火に触れ、火がどういうものなのかを知ることが大事なのではないかと感じています。

サルが人間に進化した最大のきっかけは生きるために知恵をしぼり、火を扱えるようになったこと。

それができることは生きる根源を学ぶことにつながるのではないかと感じ、

10月5,6日にさんつなくらぶ〜三陸ひとつなべキャンプ〜を実施するに至りました。

参加者は市内の小学生15名、夏のキャンプのリピーターが半分と初めての子たちが半分。

どきどきとわくわくの子どもたちが集まった今回のキャンプのテーマは「火」。

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1泊2日ひたすら、火をたき、ご飯を食べる。

一見、単純と思われることではありますが、だからこそ子どもたちが自主性をもって行動できたプログラムになったと思います

 

例えば・・・

火をたくために、森に行き、柴刈り。

それを使い、火をつけ、その火でわかしたお湯でラーメンを煮る。うまい!! ん??

さっき柴刈りして持ってきた木がもうない!!?これではおやつも夕食も、朝食も作れない。困った・・・

そう理解した子どもたちは、スタッフがなにも言わずとも柴刈りに行こうと言い出しました。

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生きるために、食べる。

食べるために、火をおこす。

火をおこすために、柴刈りをする。

 

まさに生きるために子どもたちは自ら、考え、行動に移しました。

今の便利な生活から考えると、面倒なことだったかもしれません。

でも大人からの強制ではなく、自分たちがやらなきゃと思った時の子どもたちの行動は本能そのものでした。

 

「火は危ないし、恐い?でも便利だし、おもしろい!」

参加した子がふとつぶやいた言葉です。

「危ないから、触らせない。」ではなく、

「知らないから、危ない」のではないか・・・

子どもの言葉を聞き、改めてそう感じ、今回のキャンプの意義を感じました。

 

最後にこのキャンプには柴刈り場所の提供、差し入れ、

様子を見に来てくださった地域の方々やプログラムをディレクションしてくださったNPO法人ねおすの上田さん、

ボランティアさんなど・・・

たくさんの方々に支えられて実施ができました。ありがとうございました。

今後はこういった地域の方々にも登場していただいたり、交流をする場を取り入れたプログラムを展開していきたいと感じました。

(柏崎)

ふるさと

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って、なんだろう…

最近、そんなことを、よく考えます。

 

転勤族の家庭で育った私は、

幼少の頃から、全国を転々としてきました。

 

各地で様々な人との出会いがあり、

複数の土地での暮らしや文化を経験しながら育つ、

それはそれで、貴重な環境で育ってきたなあって、満足しています。

 

でも、1つの土地に長期間定住したことがないせいもあって、

「ふるさと」という言葉が、

いつも、あまりピンと来ていなかったんです。

 

先月末、

地域づくりにおける先進的な取り組みを行ってきた、

長崎県の小値賀町へ、視察・研修に行かせていただきました。

 

ここで私がいちばん印象的だったのが、

小値賀の人たちが、自分の地元に誇りを持ち、自分たちの島をとても愛しているのが、

すごく伝わってきたことです。

 

会いたい人がいる。

何度も見たい景色がある。

全力で守りたいと思うものがそこにある。

 

そんな場所が、その人にとっての「ふるさと」になるんだなあ、

小値賀に行って

わかったような気がします。

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釜石に来て、7ヶ月が過ぎました。

 

震災により、多くのものを失い、まちの姿は変わったけれど、

そこに根を張り、

脈々と受け継がれてきた文化を守り伝え、

震災前よりよいまちにしようと「ふるさと」を思いながら、

前へ進んでいる地域の人たちに出会いました。

そして私は、これまでよりもっと強く、

その人たちの力になりたいと思うようになりました。

 

だからそう。

もう釜石は、私にとっての、1つの「ふるさと」に、なっているみたいです。

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(橋本)

『復興=誇りを取り戻すこと』
先日、中越へ視察に行ってきました。
3日間の滞在中に印象に残ったのが「誇り」というフレーズ。
中越地震から9年が経過し、
今回お会いした方々は地域への誇りを取り戻し、
震災前よりもよくなった地域に誇りを持ちながら充実した生活をおくっています。

釜石のアイデンティティの一つとして「鉄」は欠かせない存在です。
いわて三陸ジオパークが認定され、橋野高炉跡がジオサイトとして登録されたり、
「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として2015年のユネスコ世界遺産登録を目指していたり、
釜石の「鉄」に対する注目度は今後一層増していくと思います。

「鉄」の話になると、ものづくりの歴史になりがちですが、
実は、豊かな自然環境や海と山との繋がりなどが密接に関わっているということは
あまり取り上げられて来ませんでした。
自然とともに養われてきた鉄づくりの技術や文化、
それと共に培われてきた暮らしは、実はとても価値の高いことだと感じています。

新しい日本の幕開けを支えた釜石の鉄づくりの様に
震災後の新たな暮らし方を提案できるいいチャンスが釜石にはあります。
これまでのハード整備に頼ったまちづくりではなく
自然と共生しながら、鉄づくりを支えた自然環境を活かし、守り繋ぐことで
地域の誇りを取り戻すきっかけとなることでしょう。

ちなみに橋野高炉跡でもソフトバンクの携帯電話が使える様になったそうですね。

 

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(伊藤)

地域の底力

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震災から2年半が経過し、復興に掛ける地域の底力を感じることが増えてきました。

8月には根浜海岸でアクアスロン大会が行われました。
震災前まで21回も続いて来た
「釜石はまゆりトライアスロン国際大会」は
震災の影響により22回大会が実現出来ていません。
ただ、昨年はスイムの1種目だけ行なわれ、
今年はランが加わり2種目で実施されました。
確実に復活へ向けて歩みを進めています。

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9月には「釜石よいさ」が復活!
釜石市民にとっては夏の風物詩として長く愛され続けて来たお祭りですが、
震災から2年が経過したこの夏にいよいよ復活!
しかも実行委員会の中心的な役割を担ったのは
震災後に新たに立ち上がった「NEXT KAMAISHI」のメンバーです。

イベントが成功したことはもちろん嬉しいですが、
一番印象的だったのは、結成メンバーの方々が楽しそうに踊る姿です。
裏方で忙しく動き回る実行委員会のメンバーが
よいさの当日に参加者として踊るのは始めてでは??

まちづくりに掛ける想いが次世代に繋がったような印象を受けました。

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鵜住居では「復興フェスティバルin鵜住居」が行なわれました。
これまで大きなイベントなんてやったことがない
地元の協議会の方々が、正に手探りで実施しました。

この地域の方々は、
市内に点在する仮設住宅にバラバラに暮らしているため、
元々のコミュニティの維持が取りづらい地域です。

「復興は人の和からはじまる!」

復興フェスのサブタイトルにある通り
震災前よりもいいまちにしたいという気持ちはあるものの
そもそもコミュニティがばらばらなので
とにかく人が集まる場づくりから始めないと何も生まれてこない。
人の和をつくり出すことで
地域への想いを繋いでいくと思います。

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イベントは打ち上げ花火の様なもので
一時的なことかもしれませんが、
今回関わらせてもらった各事業のいいところは
全て地元住民の「やろう!」という想いから始まっていること。

復興はまだ先が見えませんが、
地元の方々が集まって「やろう!」と言う事を一つ一つ実現することで
誇りを取り戻すことに繋がって行くのかなぁと感じてますし
その積み重ねがなければ何も生まれてこないのだと思います。

そして、そこに関わりながら、
地域の方々と共に歩んで行ける自分はとても幸せだなぁ〜と思います。

(伊藤)

 

私たち三陸ひとつなぎ自然学校(通称:さんつな)では、訪れていただいたボランティアさん達と一緒に、

根浜海岸(釜石市鵜住居町)の「松ぼっくりロード」の、清掃、整備活動に取り組んでいます。

 

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松ぼっくりロードは、津波をかぶった根浜海岸の松林に作った、手作りの遊歩道!

松葉をかき集め、タバコの吸い殻やガラスの破片、空き缶のプルタブなどのゴミを拾い、

砂をならして両脇に松ぼっくりを並べれば完成です。

とってもシンプルな遊歩道ですが、こうやって人の手を入れることによって、

ゴミを捨てにくいきれいな環境づくりを目指しています!

また、作業中に、根浜海岸に訪れた方にお声掛けいただき、楽しくお話をすることも。

こうやって、人と人との繋がりが生まれるのも嬉しいんですよね。

 

松ぼっくりは並べているだけですので、強めの風が吹けばコロコロ…

でも、手軽に戻すことができるので、

ここを歩いた方に拾って元に戻してもらったり、

新しく松ぼっくりを並べて頂くことで、

一緒に環境保全活動に関わっていただきたいです♪

根浜海岸に訪れた際にはぜひぜひ、松ぼっくりロードを歩いてみてくださいね

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