って、なんだろう…
最近、そんなことを、よく考えます。
転勤族の家庭で育った私は、
幼少の頃から、全国を転々としてきました。
各地で様々な人との出会いがあり、
複数の土地での暮らしや文化を経験しながら育つ、
それはそれで、貴重な環境で育ってきたなあって、満足しています。
でも、1つの土地に長期間定住したことがないせいもあって、
「ふるさと」という言葉が、
いつも、あまりピンと来ていなかったんです。
先月末、
地域づくりにおける先進的な取り組みを行ってきた、
長崎県の小値賀町へ、視察・研修に行かせていただきました。
ここで私がいちばん印象的だったのが、
小値賀の人たちが、自分の地元に誇りを持ち、自分たちの島をとても愛しているのが、
すごく伝わってきたことです。
会いたい人がいる。
何度も見たい景色がある。
全力で守りたいと思うものがそこにある。
そんな場所が、その人にとっての「ふるさと」になるんだなあ、
と
小値賀に行って
わかったような気がします。
釜石に来て、7ヶ月が過ぎました。
震災により、多くのものを失い、まちの姿は変わったけれど、
そこに根を張り、
脈々と受け継がれてきた文化を守り伝え、
震災前よりよいまちにしようと「ふるさと」を思いながら、
前へ進んでいる地域の人たちに出会いました。
そして私は、これまでよりもっと強く、
その人たちの力になりたいと思うようになりました。
だからそう。
もう釜石は、私にとっての、1つの「ふるさと」に、なっているみたいです。
(橋本)
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